ささ読み小説 第25弾 「霧の中」

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こんにちは
シンディーです。
ささっと読める「ささ読み」第25弾です。

【霧の中】

いつからだろう。
君の気持ちがわからなくなったのは。
いつからだろう。
俺がどうしていいかわからなくなったのは。
元々わかってなかったのかな。
元々わからなかったのかな。
なんだか霧がかかったような気持ちだ。

君に対する気持ちは前と変わってない。
それは俺がそう思っているだけなのかな。
君の俺に対する気持ちはどうなのかな。
変わらないのかな。

俺が知らない間に変わっていると思うの?
俺は変わってないはずなんだけど。
君が変わったんじゃない?
君は変わってないって言うんだろうね。

いつも何か特別な日が近づくと二人の隙間に黒いものが入り込んでくる。
いつも決まって大切なタイミングにやってくる。

それは俺が原因なのかな。
それは二人の相性が原因なのかな。

恋愛に絶対はないし、何が良い恋愛で、何が悪いものかなんて分からない。
人から見たら似合ってなくても、本人たちはそう感じていないかもしれない。
少なくとも俺ら二人は似合ってないと俺は思わない。

いつも俺だけが何か勘違いしているのかな。
いつも俺が空回りしているのかな。
俺の気持ちはおかしいのかな。
俺はそんなに思いやりも何もない人間なのかな。

君はずっと苦しいの?
君はずっと我慢しているの?
俺という存在が君を不幸にしているの?

俺は君にとって良くないのかもしれないね。
俺は君の大切な時間を奪っているのかもしれないね。
俺は君の望む大人ではないし。
俺は世間で見る立派な人間じゃない。
今はまだできないことが沢山ある。
足りないことが沢山ある。
今はまだ、俺はそう思っている。
俺がこれから沢山積み上げていくには十分な時間がないかもしれないね。

誰に聞いてもきっと答えは分からないんだろうな。
だって、答えは自分で出すものだし。
付き合っているのは俺らだし。
俺の言葉は何を言っても届かない気がする。
俺の言葉はきっと力がないんだと思う。
俺は気持ちを入れて伝えてるんだけどな。

なんだか上手くいかないことが多い気がするよね。
悪いことはずっと頭の中にいる。
沢山あったはずの良いことはすぐに頭の中から抜けていく。

薄っぺらいのかな。
俺が積み上げたものは、ただ表面だけ組み立てられた見た目だけなのかな。
俺は積み上げてきたと思う。でも、それは積み上がっていると俺が思っただけなのかもね。
どうしたら良いのかな。

きっと今こうやって考えているけど、見えてないものがあるんだろうね。
君なら見えてるのかな。
俺はずっと見えていないのかな。

答えが見つからない。
見つけようとしてる。でも、見つけようとしてないように見えるんだろうな。

【こんな感じで】

精一杯付き合っているけど、彼女と上手く歯車が合っていない主人公の気持ちを描きました。
信頼や信用は一瞬で崩れてしまう。積み上げたものも一瞬でなかったよなものになる。
恋愛に良いも悪いもきっとないですよね。
片方には見えて、片方には見えないこともあると思います。
そんな中でも2人とっての選択肢を見つけていかなければいけない。
幸せに続く道はどの扉の向こうにあるのか考えて行く二人。

読んでいただきありがとうございました。

 

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