ささ読み小説 第21弾 「向き合う」

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こんにちは
シンディーです。
ささっと読める小説「ささ読み小説」第21弾です。

【向き合う】

僕はずっと考える。
僕はずっと気になっている。
ずっと僕にまとわりついていることがある。

「何があっても、誰がなんて言っても駆けつける」
「誰がなんて言っても守る」
「自分だけは君の味方だ」
「俺は誰にも屈しない」
「俺は俺の道を行くんだ」
「だから、君もそのままでいいんだ」
「君も君の道を行けばいいんだ」

こんなセリフを言うことは簡単にできる。
でも、いざという時、言葉通りのことができるだろうか。

「僕は弱い」
「僕は強がっているだけだ」
「僕は情けない」
「僕は・・」

どうして人はこんなにも違うのだろうか。
あいつならきっと言葉通りのことができるんだろうな。
あいつは男らしい。
僕はどうしてこんなになってしまったんだろう。
こんな男に育ってしまったんだろう。
どう生きてきたら、僕はあいつのように強くなれたんだろう。

「好きだよ」

彼女はそう僕に言ってくれる。

「そんな君が好きだよ」

彼女はそう言うんだ。
それは本当なの?僕がどんな男かを君は知っているの?
もし君がそれを知ったら、僕を嫌いになってしまうのかな。
もし君がそれを知ったら、君は離れてしまうのかな。
でも、僕は僕が嫌いだ。
飾るだけ飾った僕自身が嫌いだ。

「強くなりたい」
「誰にも負けない力が欲しい」

でも、どんなに願っても、どんなに欲しても、僕は僕だ。
それを変えることはできない。

「じゃあどうする?僕はどうすれば良い?」

そうか、どうもこうもないか。
僕は僕で、それは変わらない。
変えられないんだ。
じゃあ、僕は僕で受け入れるしかないんじゃないか?
それは変わらないということではない。
変えられることを変えるんだ。
僕自身は僕自身として認めるんだ。
弱い自分、惨めな自分、情けない自分、それ全部含めて僕なんだ。
だからと言ってそのままというわけじゃない。
認めた上で僕にできることを探すんだ。
僕なりに強くなれるかもしれないんだ。
僕なりに負けない方法があるかもしれない。
変えられることを探すんだ。
変われるように行動するんだ。

もし君が僕の全てを知ったら、どんな反応をするかわからない。どんな反応をしたとしても僕は受け入れるんだ。

その前に自分を受け入れて、まずは自分が進むんだ。でないと向き合えない。君にも、これからの自分の人生にも、これから起こる未来にも。

一つ一つ行動に移すんだ。
まだはっきりとした答えは見えないけど、必ず見つけ出す。自分の答えを。本当の自分のことを。

読んでいただきありがとうございました。

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