ささ読み小説 第20弾「少しずつ」

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こんにちは
シンディーです。
ささっと読める小説「ささ読み小説」第20弾です。

【少しずつ】

「何でそんなふうな言い方するの!」
「何で分からないの!」
「もう知らない!」
「嫌い!」

僕は何度、ユキを怒らせただろう。
きっと全部僕が原因なんだ。僕の言葉や行動が君を寂しくさせたり、悲しませたり、傷つけたり、怒らせたりするんだ。
それは当たり前か。
僕が原因じゃないのに僕に怒ったりはしないか。
理由がなんとなく分かることはある。でも、理由が全然分からないこともある。
理由がわかるときはそのことについて話せば良いんだけど、理由が本当に分からないときはどうすれば良いか困る時がある。
君に聞いてもなかなか教えてくれない。
でも、それは意地悪したいわけじゃない。君から教えるより、僕に気づいてほしいって想いがあるんだよね。
ユキはすぐ怒るわけでも、すぐ悲しくなるわけでも、すぐ傷つくわけではないんだろうなと思ってる。何かが起きた時に、そのことを深く深く考えたり、色んなことが積み重なってのしかかっていたりするんだよね。上手く伝えられないってこともあるのかな。

「言ってくれないとわからんよ」

そう僕は言うよね。冗談とかじゃないんだよ。本当に想像がつかないこともあるんだよ。
でもね、何かをして君を傷つけたんだなって思うんだよ。
僕がふさぐことができるなら、その傷をふさぎたいと思うんだよ。
なかなか上手くはいかないけど、君を傷つけたいと思ってないんだ。
僕が気づかないのがいけないんだろうね。
喧嘩したり傷つかないように付き合う方法ってあるのかな?
喧嘩したりしないカップルってどんなカップルなのかな?
僕は仮にその方法があるとしても、あまり良いものではないんだろうなと思うよ。
喧嘩したり傷つけたりすると苦しいし、反省もするけど、深く繋がってる、想い合えてる証拠でもある気がするから。
喧嘩したり傷つけることが良いこととか、当たり前とは言わないよ。
でも、ユキと沢山のことを経験するたびに、話すたびにまた一歩心の距離が近づいた気がするんだ。「あぁ、好きだな」って思うんだ。

「君はどう考えてるのかな?」

今聞きたいな。僕たちは上手くやれるかな?
僕はやれると思うんだ。

「どこでそう思えるの?」

ユキはそう思うかもしれないね。
でも、僕は僕たちはきっとこれからも一緒にいられると思うんだ。
なぜかって?それは僕が一緒にいたいと思えるからだよ。
ユキの気持ちはどうなるの?って聞きたかったりするかな?
ユキは一緒にいたくないの?もう嫌いになったの?

ねぇ、自分勝手って言うかもしれないけど、ずっと一緒にいようよ。
今までも乗り越えられたよね?
少しずつでも君を理解していくからさ。
少しずつでも僕らの糸を太くしていこうよ。
ねぇ、一緒にいようよ。

「何してるの?」

そんなことを考えていたら、ユキからメールが来た。
これは仲直りの合図かもしれない。
電話してみようかな。

【こんな感じで】

ささ読み小説も20話まで書くことができました。
自分の中で一つ達成した感じがします。
これからも書き続けますが、20話まで書けたことが嬉しいです。

喧嘩をしてしまうカップルの男性側の気持ちを描いてみました。
生きてきた環境も価値観も違う人が付き合うので、どうしても気持ちのすれ違いや傷つけあうこととかってありますよね。それでも「好き」という気持ちは続くこともあります。
一生懸命相手の気持ちを理解しようとするけど、うまくいかない。それでも一緒にいたい。
そう思える相手なら、まだ付き合っていけるような気がします。

いかがでしたでしょうか。

読んでいただきありがとうございました。

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