ささ読み小説 第19弾 「目覚めると」

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こんにちは
シンディーです。
ささっと読める小説「ささ読み小説」第19弾です。

【目覚めると】

目を開けると僕は知らない部屋にいた。
何だか物音が聞こえる。
誰かが同じ空間にいて、なにかをしているようだ。
「どこだここ?」
僕は首を左右に動かしながら辺りを見渡す。
白い壁に綺麗に整った部屋だ。
ピンクのカーテンや可愛いキャラクターのクッションが見える。
女の子の部屋か。
「え!?女の子の部屋?」
僕は我に返った。ここはどこだろう。僕は何でここにいるんだ?というか誰の部屋なんだ?
「起きた?」
少し離れた場所から聞き覚えのない声が聞こえてきた。
その声の主が僕の方に近寄ってくる気配がする。
僕は重い体を起こそうとすると、頭痛がしたので目を閉じた。
「おはよう」
頭痛の痛みに耐えながら目を開けると、そこには見たこともない女の子が立っていた。
中学生くらいだろうか、長い黒髪に大きな目、花の香りのような良い匂いがする。
「ここは?なんでここに僕はここにいるの?」
「覚えてないの?昨日君をここへ運ぶの大変だったんだよ」
「君の家?僕は・・・・」
「昨日なにしたか覚えてない?」
女の子は僕に水を差し出した。僕は受け取って飲み干した。
そして昨日のことを思い出そうとして。
「確か昨日友達と飲みに行って、そして友達と別れて帰ったような・・・」
そこで僕は昨日の違和感に気付いた。
「そういえば、帰り道でなんか火の玉みたいな光が見えて・・・」
「そして?」
女の子は僕の隣にあぐらをかいて座った。
「それを追いかけると見知らぬ神社があって・・・」
「それで?」
女の子は笑顔で話を聞いている。
「あっ」
僕は衝撃的な光景を見たことを思い出した。それは神社の中には一人の着物を着た女の子らしき姿があり、その女の子に火の玉のような光が触れたかと思うと、大きな狐に変わったのだ。そしてその狐が僕の方を見て確か・・・
「見たな」
と冷たい重たい声で言ったんだ。僕は酔っ払っていたが、その時すっかり酔いが覚めて尻もちをついた。するとその狐が
「お前は見てはいけないものを見た」
と言って僕の方に一歩足を前に出したので、怖くてその場から逃げようとしてつまずいて転んで頭を打った・・・
と昨日起こったことを口で言いながら思い出していると
「やっぱり覚えていたんだね・・・」
女の子はそう言うと辺りが少し黒い霧のようなものに包まれ始めた。
僕は身動きが取れなくなった。どうしよう。明らかにこの状況は良い状態ではない。
僕は死ぬのか・・・・昨日見たのは本物だったのか・・・・
逃げたい。でも動けない。
そして女の子の姿が黒い霧に包まれたと思った瞬間、鈴のような音が揺れる音が響いた。
僕の目の前に突然・・・

【こんな感じで】

ちょっと不思議な話を描いてみました。
たまにはこういう話も良いと思いました。
ここからホラーにするのか、コメディーのような展開にするのか、展開は読んでいるあなたが想像してみてください。

読んでいただきありがとうございました。

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