ささ読み小説 第14弾 「今度は僕の番」

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こんにちは
シンディーです。
ささっと読める小説「ささ読み小説」第14弾です。

【僕の番】

「あのね、私決まったの!就職!」
「おぉ!おめでとう!」
「ありがとう。ユウジが応援してくれたから頑張れた」
「俺は何もしてないよ。それはユキが頑張ったからだよ」
「ううん、私が苦しい時にユウジが応援したり、支えてくれたからだよ」
僕と彼女は去年から就職活動していた。そして彼女はこの苦しい戦いから一抜けした。
そんな気はしていた。彼女ならきっとどこか決まると思っていた。
早くしないと大学生活も残りわずかだ。
今のところ面接が決まっている会社が3つ。
その中の一つは僕の第一志望も含まれている。
「あぁ、これから彼女は残りの大学生活を楽しんでいくのか」
僕はまだ苦しい就活生活から抜け出せる希望はない。面接も1次、2次と続き、同じ会社に入りたい学生が思いを面接官にぶつけるんだ。
僕はそのライバルたちを押しのけて「内定」という文字を掴みとらなければならない。
彼女の就職が決まったことで、だんだん心が焦ってきた。
どうしたら良い?どうもこうもやるしかない。
不安や恐怖を感じる暇があれば調べたり、書いたり、とにかく動くしかない。
頭ではわかっているんだ。でも心が思い通りに動かない。
「ユウジ?大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。就職祝いでどこかへ行こう」
「えっ、ユウジが決まってからで良いよ」
「いや、ユキの喜びは僕の喜びでもあるんだから」
「本当?ありがとう」
「じゃあお店とかは僕が探すからね」
「うん。ありがとう。楽しみにしてるね。あんまり無理しないでね。」
「うん」
そして僕は電話を切った。
僕は今までやれることはやっているし、これからもやっていくつもりだ。先のことに不安や恐怖を感じてない人なんていない。誰もが確証の持てない中がむしゃらに頑張っているんだ。僕も負けてられない。
自分を信じるんだ。きっと大丈夫。
僕も内定をもらって彼女に堂々とした自分を見せるんだ。
これからも彼女と一緒に進んでいくんだ。
まずは彼女のことを祝福しよう。
彼女の努力をお祝いしよう。
そして今度は僕が祝福してもらえるように頑張る。
今度は僕の番だ。
チャンスは必ず巡ってくる。
チャンスを掴むまでやってやる。
やり続けてやる。
見ててくれ。
俺はきっと君に笑顔で報告してみせるから。

【こんな感じで】

就職活動をしていた大学生カップル。彼女の方が内定を先にもらい、彼(主人公)はまだ内定をもらえてない心情を描きました。就活生だけではなく、いろんな人が焦りや不安の中で生きています。保証される未来なんてない。でも、それでも生きていく。だったら自分を信じて進むしかない。

読んでいただきありがとうございました。

 

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